中国語をめぐる40代サラリーマンの冒険

2年で中国語をそこそこマスターすることを目指して2019年1月にスタートしました。

前回の記事で時間の使い方についても触れたので、最近読んだ時間術に関する本について紹介させていただきます。

「神・時間術」樺沢紫苑 著

脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術

脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術

脳のゴールデンタイムを知る

脳がつかれていないイキイキとした状態の午前中は、注意力・集中力を要する、脳に負荷をかける集中仕事を要領よくこなすことができる。
午後になって脳が疲れてくると、脳に大きな負荷をかける集中仕事ができなくなる。そこで無理して集中仕事をしようとすると午前中の倍以上の時間がかかる。
起床後の2-3時間、休憩した直後、終業間際の時間帯、締め切りの前日が脳のゴールデンタイム
そこでこなすべき仕事は、脳のスペックや集中力を必要とする仕事が向いている。たとえば、

  • 理論的な仕事
  • 語学学習
  • 難しい書類を読んだり書いたりする
  • 高度な注意力を必要とする書類作成

などなど

仕事柄、朝起きて夜中に来ているメールに返事をすることから初めるのが日課なのですが、これも脳みそ的にはもったいないのでしょうね。

連続して集中できるのは15分間。ただし上手な切り替えで回復可能

かなり深い集中が持続できる濃い集中時間は、15分程度であって、20分を超えない、つまりは15分が1単位と考えることができる。
いったん途切れた集中力が元に戻るのは15分はかかる。つまり、1日3回探し物をしたり、雑念に気を取られるだけで、45分の損失につながる。
雑念が振り払えないのは前頭葉が疲れている証拠。切り替え力が弱い人は、日光を浴びる、リズム運動をする、咀嚼することの3つがよい。

忙しいビジネスマンほど外食ランチに出かけることもお勧めされています。集中力回復の絶好のチャンスであり、日光を浴びる、少しの距離を歩く、場所を変えるというのが重要とのことです。いったことにない場所に行くほど活性化するそうなので、新しい店で、いつもと違ったメニューに挑戦するのがおすすめだそうです。いつもだいたい同じところで似たようなものを食べている私は反省が必要なようです。

雑念を払うためにとにかく書き出せ

頭の中に浮かび上がる雑念を消し去ることは簡単にできる。紙に書いて、目の前や机の横など、すぐに目に入るところに置いておくとよい。

これはわかります。もちろん忘れ防止にも役立ちますが、私はそれよりも重要な懸案事項をいつ考えるかを決めてしまうだけで割と雑念が消えます。「あの件は明日の15−16時が空いているからそこで考えよう。それまでは忘れよう。」これだけでけっこうすっきり忘れて他の仕事に集中できるもんです。

カフェの店員は、客の注文をメモもとらずに何人分も正確に記憶しているのに、注文の品を出した途端、その内容をすべて忘れてしまう。
目標が達成されない未完了課題についての記憶は、完了課題についての記憶に比べて想起されやすい。
人間は課題を達成しなくてはいけないという場面において緊張状態となり、この緊張は課題が達成されると解消され、課題自体を忘れてしまう。反対に、途中で課題が中断されたり、課題を達成できなかったりすると、緊張状態が持続してしまうため、未完の課題は記憶に強く残ることになる。
進行形の出来事は脳の記憶スペースを占領するが、完了した出来事は脳の記憶スペースからきれいさっぱり消去される。
雑念を紙に書きだせば、進行形が完了形に変わる。雑念が出たらとにかく書き出す。そして、書いたら忘れる。これを習慣にすると、本当に雑念が湧かなくなり、集中力が高いまま仕事を続けることができる。

うーん、完全に同意。これは本当によく効きます。
最後に印象に残っている内容をひとつ、

失敗体験を振り返りながら眠ると、それが強烈に記憶されることになる。人間は寝る前に考えた人間になる。寝る前に今日あった楽しかった出来事を1つ思い出すようにする。これを続けると、頭の中が楽しい記憶で埋め尽くされる。
自分の楽しい瞬間がわかれば、その時間を増やすように努力すればよい。今日あった一番楽しかった出来事を寝る前に必ず考える。そうすれば、自然と「楽しい」アンテナが立ち、自分の楽しいことがわかるようになってくる。

読んでいただきありがとうございました!